バルセロナ郊外で藍染め、桑の葉染め体験をしました!



この夏、バルセロナ郊外で、2日がかりで「藍染め、桑の葉染め体験」をしてきました!  心に残る、素晴らしい体験をさせて頂いたので、このブログに書き留めておこうと思います。

場所はジローナというバルセロナから車を2時間程走らせたところでした。初日のワークショップが7時間、2日目が4時間と聞いていたので、初日の夜の為に、私と友人は会場の近くのベサルーという町のホテルを予約しました。

講師は二人の日本人女性です。片岡陽子さんと河野由奈さんで、お二人とも染色家として一流のアーティストです。丁寧なお仕事をされ、クオリティの高い、素敵な作品を日々作られています。

さて、ワークショップ初日。桑の葉染めです。桑の葉というと、昔家で飼っていた蚕の食べ物だ、という事しか頭に浮かばなかったのですが、緑色の桑の葉や枝が、何と生地を鮮やかな黄色に染めるんです。もうビックリです。片岡陽子さんのお家のお庭から桑の葉を取ってきて、大きな鍋で煮ます。染める布に模様がつくように、ところどころ糸で縫って絞っておきます。その絞りの作業はかなり面倒だけれど大勢で一緒にやるととても楽しい。誰が上手いとか誰が雑だとか笑いながら作業を進めていました。

この日は記録的な猛暑。陽子さんの用意してくれたレモネードがなかったら熱中症になってたかもしれません。レモネードで水分とビタミンを補給しつつ、7時間コツコツと頑張りました。


陽子さん特製レモネード

桑の葉は枝ごと煮るんです

講師の片岡陽子さん

こんな鮮やかな黄色に

こんな素敵な木陰でワークショップ


そしてワークショップ2日目。とても楽しみにしていた「藍染め体験」です。陽子さんのお家には藍の葉がたくさん植わっていて、その藍の葉を惜しみなく採取。何でも、藍はこの夏の時期にしか育たなくて、このワークショップもそれゆえ藍染は夏限定のワークショップになるのだそうです。

1日目に習った絞りの裁縫方法を今度は布の種類を変えて挑戦。絞ったところは染まらず白くなるので、ぎゅうぎゅうに絞るとより柄がより白くなり映えて綺麗です。お豆を使って模様を作ったり、ステッチを変えて模様を作ったり、いろいろな方法に挑戦しました。藍染めは最初染め始めた時は薄緑っぽいのですが、だんだんと青色が増してきて、最後には手も真っ青に染まります。

最後に講師の河野由奈さんが実演してくれた技は、布地の間に生の藍の葉を挟んでトンカチでトントンと叩いて、葉の肉で染める方法です。綺麗な葉っぱの形がそのまま布地に移ります。最後に葉脈を丁寧に取り除いて終わりです。



講師の河野由奈さんです

生の藍の葉、何だかお茶の葉に似てる

めちゃ楽しい〜


ちなみに、2日目、私は藍染のワンピースを着て行きました。講師の河野由奈さんが作ってくださった世界に一つしかないワンピースです(自慢)。ワークショップの後、このワンピースを着て、ベサルーの街を闊歩しましたよ〜。

本当は、1日目の夜に、近くのミエレという村のとうもろこし畑に蛍を鑑賞しに行く予定だったのですが、ワークショップと猛暑でヘトヘトで、夕ご飯を食べに出かけるのがやっとでした。蛍探しは次の課題にとっておきます。

陽子さん、由奈さん、2日間に渡り、貴重な体験をさせて頂き、本当に有難うございました。やはり、日本文化、奥が深いです。もっともっと色々なことを勉強したいと思いました。



河野由奈さん作藍染ワンピースです

陽子さんの旦那様とのツーショット 


最後にもう少し写真を載せて、体験記を終わりにします。片岡陽子さんと河野由奈さんのサイトも貼っておきますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

片岡陽子さん
















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