真っ赤な秋


11月。コロナも終息せず、スペインでは外出制限令が下され、金曜日の朝から日曜日の夜までバルセロナからバルセロナの郊外へでさえ出かけることが出来なくなりました。この状態は一時的なものだと言われており、クリスマスを楽しく祝えるよう今が我慢の時、と励まされておりますが、どうなることやら、、、。

そんな秋ですが、良いこともあって、例えば今年の栗は豊作で、どこで買ってもホクホクな栗が手に入り、栗好きな私は本当に幸せです。去年の栗は酷くて、有名店で買っても虫食いだらけ、がっかりが続き、やっぱり日本の栗が一番だな、と諦めていましたが、今年のスペインの栗は素晴らしいです。もう焼き栗にしたら、パクッと皮も剥けて、美味しいのなんの。それから、スペインの柿も美味しくてハズレがないです。15年ほど前まではスペインでは平気で渋柿を売っていて、それによく当たったものです。皆さんは渋柿を食べたことがありますか? 草履を口の中に入れたような、口の中の水分を全て吸い取られて発砲スチロールを詰め込まれたような、というか、とにかく不快な感覚です。口の中を歯ブラシで3回も4回も洗わないと渋が取れなくて大変でした。まあ、今となっては笑い話ですが。

秋が深まるとバルセロナの樹々も色とりどりになるのですが、真っ赤に染まるのは蔦の葉っぱだけで、それも数は少なく、大抵の街路樹は緑と黄色と茶色、せいぜい薄いオレンジ色です。私はもう何年も日本の紅葉を見ていなくて、特に真っ赤な紅葉がこの時期見たくてうずうずしていたところ、日本に住む友人が、これらの写真を送ってくれました!

癒されます。なんというか、日本人のDNAがうずきます。これです、これなんです。春は桜、秋は紅葉なんです。これを見ないと、冬に行けないんです。海外にいると、ますます日本の季節感のある景色が恋しくなります。あー、癒されて、満たされました。

さて、紅葉を観た後は、また焼き栗でも食べて、美味しいお茶を飲んで、静かな秋を楽しみましょうか。






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