バルセロナのホテル観光業専門学校を訪れました


今週、私たちはバルセロナにあるホテル・観光業専門学校 Escola d’Hostelería i Turisme de Barcelonaを訪問しました。その専門学校で料理講師を務めるセルジ・ベラ (Sergi Vela)は2008年のスペインチョコレートマスターのチャンピオン、また2009年のワールドチョコレートマスターのベストチョコレートケーキ部門で優勝した優れたパティシェです。
セルジ・ベラ (Sergi Vela)は大の日本食材ファンで、常に新しい日本食材を探しており、今回は日本の抹茶を教え子たちに知ってもらいたいと、ざ・抹茶はうすの協力のもとに、抹茶料理講座を開きました。ざ・抹茶はうすの使命は、将来のシェフたちに抹茶についての正しい知識を伝えること。複雑な栽培工程から製造工程までの説明、また健康に良い成分の説明、また抹茶をつかってどのようなお菓子ができるかといったことを分かりやすく説明しました。
生徒たちはKit-Kat抹茶味、抹茶ドーナツ、抹茶ポッキー(スペインではmicadoという名で親しまれている)などが既に日本で売られていることにとても驚いた様子。
講座が終わると、毎日生徒たちがパンやケーキを焼いているキッチンへ下りていき、そこで抹茶ラテの実践講座を行いました。ここで初めて生徒たちは抹茶を手にとり、味見し、匂いをかぎ、実際に抹茶ラテをつくりました。初めて味わう抹茶ラテはなかなかのもの。抹茶ラテの他、京都宇治産の煎茶・玄米茶を用意し、抹茶チョコレートと一緒に味わいました。日本では緑茶に砂糖は入れないで飲みます、甘いものと一緒にやや苦い緑茶を飲むことで、甘さと苦さのコントラストを楽しむのだ、と伝えると生徒たちは非常に驚いた様子でした。スペインではコーヒーに砂糖を2杯ぐらい入れて飲みますからね。
セルジ・ベラ (Sergi Vela)はその場で抹茶ホイップクリームを作ったり、panellets生地と抹茶を混ぜ合わせてツートーン・カラーのpanelletボールをつくったりして、抹茶を菓子素材に混ぜることがいかに簡単かを生徒たちに教えました。
最高のスペイン人パティシェとスペインの将来のプロのパティシェたちと過ごした抹茶づくしの一日でした。これからもこういった機会をどんどんつくり、益々日本の誇る抹茶をヨーロッパに、世界に広めてゆきたいと思います。

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