西尾の抹茶 茶摘み開始!




♪ 茶摘みのうた ♪

夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
「あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅 (すげ)の笠」

ことしも茶摘みの季節がやってまいりました。 今日はTHE MATCHA HOUSEの抹茶が作られている愛知県西尾市の抹茶畑から最新ニュースをお届けします。

深い緑色、上品な香り、穏やかなうまみとコクが特徴の西尾の抹茶は、 愛知県西尾市の北西部の矢作川左岸一帯にある小高い丘陵地にある稲荷山茶園で作られています。 この稲荷山茶園と他の茶園と合わせると西尾市全体では149ヘクタールになり、そこは日本有数の抹茶の生産地となっております。稲荷山一帯の土地が水はけの良い砂が混ざった赤土の層となっている地質であるため、てん茶(抹茶の原材料の茶葉)に必要な艶のある葉をつくるのに適しているこ と、矢作川の流れに沿って常に適当な湿度が茶畑一帯を覆っていることなどの好条件から品質の高い抹茶を生産し続けています。

今年は 日本全体で異常気象が発生し、日本各地の茶畑が大打撃を受けました。具体的には凍霜害(しも)で、新芽に霜がついてしまい、泣く泣く一番茶を諦め刈ってしまったという話もありました。そういったように各産地が被害にあるなか、愛知県西尾の抹茶畑は比較的例年並の生産量を確保できているのは非常に稀有なことで、やはり暖かい地方という有利な条件が働いたのではないかと生産農家はコメントしています。

西尾の抹茶畑では年に平均3~4回収穫が行われます。今年の西尾産のてん茶(抹茶の原料になる茶葉)収穫量はほぼ例年並みでおよそ340トン前後の予定です。基本的にてん茶の収穫は【手摘み】と【機械刈り】の2つで行われます。一番茶を【手摘み】で摘み取ったものは茶道用抹茶となり、このグレードは鮮やかな緑色で苦味も少なく、コクのある抹茶となります。【機械刈り】は渋み・苦味が強くなり、食品加工用に向いております。最近、抹茶スイーツの需要が日本全国的、さらに世界的に年々高まりつつあり、【機械刈り】された抹茶の需要が増えてくる傾向にあります。

写真は西尾を代表する抹茶製造会社、【葵製茶】の茶摘み風景です。茶摘みのプロ、摘み子さんたちに丁寧に摘み取られた茶葉は【葵製茶】の工場で製茶され、新鮮なうちに日本各地、アメリカ、ヨーロッパへ出荷されていきます。


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